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HAPPY CHRISTMAS

「寒くないですか?」
「え・・・、あ、ありがとうございます」
「ずいぶん冷え込んできましたね。お会いできたのは嬉しいのですが、少し、寒いですね」
「もう12月ですもの。でも、この時季にお会いできて良かった」
「冬がお好きなのですか?」
「くすっ、そういうわけじゃないんです。もうすぐクリスマスだから街が綺麗でしょう?」
「ああ、確かにそうですね。光が溢れ、街が華やいでいます。あちらこちらで
MERRY CHRISTMAS! の文字が躍っていますね」

どうぞこれを…

「楽しいクリスマス・・・」
「どうかされましたか?」
「メリークリスマスって、楽しいクリスマスってことですよね。子供の頃はメリークリスマスだったけど、今はちょっと違うかなって思って」
「どう違うのですか?」
「楽しい、と言うより、嬉しいって言うか、幸せだなって思ったんです」
「ふふっ、それでは、ハッピークリスマス、ですね」
「あっ、そうですね。街を歩く人達も、街自体も、メリーというよりハッピーって感じです」
「その中でも一番ハッピーなのは私ですね」
「?」
「聖獣の宇宙の女王を独り占めにしているのですから」
「それなら私だって神鳥の宇宙の守護聖を独り占めしてます」

「・・・私の女王のサクリアが先に尽きたら、リュミエール様付きのメイドにでも雇っていただけます?」
「あ・・・。勿論です。では、私の方が先でしたら、女王付き楽士としてお側に置いていただけますか?」
「はい、その時はよろしくお願いします」
「ふふっ、今、あなたのメイド姿を想像してしまいましたよ」
「くすくす・・。リュミエール様の楽士の衣装は私に用意させて下さいね」

「将来を語る相手があなたで良かった」
「リュミエール様・・・」
「今は離ればなれでも、あなたと私の将来は同じ、そうでしょう?」
「はいっ、リュミエール様!」
「ア、アンジェリーク、ここは大通りで人が・・・」
「人が?」
「人が見て・・・。ふっ、見られても構いませんか。ハッピークリスマスですからね」
「リュミエール様、大好き」
「ええ、何度でも言いましょう。・・・愛しています」

I wish you a Merry & Happy Christmas.



2006.12.1up



クリスマス限定、「大通りでラブラブリュミコレ」(笑)です。
セリフのみで状況がわかっていただけると嬉しいです〜。
それにしても、自分の駄文に自分の拙い絵が付いているのってどうでしょう・・・。お目汚しですみません。